【実花公民館寿学級】第19回目が開催されました
2022年になり、初めての寿学級が開催されました。
寿学級生の皆様の元気なお顔が見られて安心しましたのと同時に、久々に学級生同士顔を合わせて談笑する様子は非常に和やかでした。
新年第一回目の寿学級は、「高齢者の歯と健康」について学習しました。
習志野市では様々な歯科保健事業を開催しながら、乳幼児から成人・お年寄りまで、幅広い世代の歯と口腔の健康づくりを推進しています。
今回は寿学級生のために市内歯科クリニックで診療にあたる歯科医師の先生と、習志野市健康支援課の歯科衛生士の方にお越しいただき、高齢者と歯の問題についてお話をしていただきました。
高齢になると、舌や口の筋肉の衰え・唾液分泌量の低下・歯(義歯)のトラブル等が発生しやすくなります。
このような問題を放置したまま食事をしていると、誤嚥を引き起こす可能性が高まります。
誤嚥が原因の肺炎で健康が損なわれたり、窒息によって命の危険にさらされることもあります。
歯科医師の先生は、誤嚥によって引き起こされる健康被害の防止を強く訴え、寿学級生の皆様に唾液腺マッサージや「30秒間ぶくぶくうがい」を推奨し、日常的な口腔機能アップトレーニングに励むよう指導してくださいました。
健康支援課 歯科衛生士からは、唾液腺マッサージのやり方や、舌筋トレーニングに有効的な「パタカラ体操」・「パタカラ早口言葉」など、楽しみながらできるトレーニングを指導してくださいました。寿学級生の中にはゲーム感覚で「パタカラ早口言葉」を楽しむ方や、「毎日テレビを見ながら唾液腺マッサージをしているのよ」とおっしゃられる方もいて、歯と口の健康に対する高い意識が感じられました。
最後に、歯科医師の先生は義歯のケアと災害時の歯のケアについてお話をされました。
特に災害現場で歯のケアグッズや義歯を手放してしまった高齢者の方のために、大学病院が慌てて大量の義歯を作製する事例があったことを聞き、驚かれる受講生が多くいらっしゃいました。
義歯も大切な体の一部であることを再確認する良いきっかけになったことと思います。
口は、栄養の入り口です。
歯と口の健康への意識を高め、いつまでも健やかな生活を送りたいものです。